長文ができない理由を分析しよう
訳せないなら
長文は、読めることと解けることがかかわってきます。長文が読めない人は、なぜ読めないのかをまず分析しましょう。そもそも訳せていないのか、訳すのが遅いのか、本文は読めても選択肢が訳せないのか、国語力の問題で正解できないのか、その原因を分析することが大切です。そもそも英文を訳せないなら、単語や熟語、文法や解釈がしっかり理解できているかをまずは確認しましょう。それができれば、時間は気にせずまずは直訳をしっかり書けるようには持っていくことができます。それができなければ、もう一度基礎の参考書に戻ることが必要です。
読むスピードが遅いなら
読むスピードが遅くて時間が足りない人は、音読することをオススメします。CDの音に若干遅れて音読するというシャドーイングによって、理想の速さに慣れることができます。英文は全部を正確に訳せなくても文のポイントを押さえれば内容を把握することができる場合があります。時間内で読める速さの感覚を、シャドーイングによって最初から身に着けることが大事です。
英語の問題?国語の問題?
長文の問題では、選択肢を訳してみることが大切です。選択肢を読み間違えると答えが逆になることはよくあるので、選択肢を正確に把握できる能力は必須です。本文と選択肢を両方訳したうえでそれでも解けないなら、それは英語の理由ではなく国語の理由でできないということになります。その場合は現代文の対策をする必要があります。
長文問題攻略ポイント
答えの根拠を誰かに説明しよう
長文の問題は数が少ないので、一度解けば答えを覚えてしまうことがあります。ですからその問題を解けるようになったからといって力がついたことにはなりません。大切なのは、その問題の答えを誰かに納得のいくまで説明できるようになることです。ここがこういうふうだからこの選択肢が正解で、この選択肢はこの部分が正しくないので不正解であるということを、自分より英語ができない人にわかってもらえるレベルに解説できるようになることが必要です。これをリーズニングといいます。
正解、不正解にはルールがある
リーズニングは難しいですが、慣れてくると、正解、不正解にはルールがあることがわかってきます。このような設問はここで判断すればいい、この設問のあとはここを読む必要がある、といった具合いに、間違いの作り方や正解の作り方がわかってきます。
難易度が上がると、日本語でも難しい
長文の難易度が上がると、日本語にしても難しいという文章が出てきます。MARCHの「毎年出る頻出英語長文」や「ポレポレ」、「リンガメタリカ」や「やっておきたい700」あたりはとても難易度が高いです。もはや現代文の問題かと思うレベルのものもあります。そのレベルの問題は、正確に訳すと同時に現代文の知識が必要になってきます。これが英語の長文の成績を上げるうえでとても大事なことです。